〜大人のゆかたの装い塾〜
▼もくじ
● 《着る》 キレイに見える 立ち振る舞い2
● 《学ぶ》 浴衣と帯のコーディネート
● 《遊ぶ》 浴衣で今年最後のお出かけを
●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo6
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
浴衣にも慣れてきた、ちょっと遠くにおでかけしたい!
● 《着る》 おでかけの注意点
購読者 Aさんからご質問を頂きました! ありがとうAさん
「浴衣着用時の車の乗り方」
遠くにお出かけする場合、交通機関は利用しますよね。
たしかに、車の乗り降りは難しいものです。
ポイントは次の通り
1.まずはシートにお尻をのせ
2.足を回して、車に入る
簡単なのですが、洋服ですと、われわれは足から車に入ります。
そうではなく、お尻>足といれることで、裾がはだけず、美しく乗り降りが可能です。
さらに
「電車でのつり革の持ち方」
ポイント
1.つり革をつかんだ反対の手で、袖口をおさえます。
これがないと、袖口が広い着物(浴衣)は、そのまま脇まで落ちてきてしまい、
二の腕がにょっきりと出てしまいます。
肌を出すことを嫌うのが昔の女性流。
着物を着たときには、なるべく「しわがよらないように」「肌が見えないように」と
気を使えば、自然と立ち振る舞いの奥義が見えてきます。
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
頭でっかちに考えないで!
● 《学ぶ》 浴衣と帯のコーディネート
昨日、浴衣問屋さんと話をしていたのですが、
「”「浴衣」と「帯」をこのコーディネートで着て欲しい”と思って、
「浴衣」と「帯」は作ってないんですよ。
だからお客様に自分の思うようにコーディネートしてほしい」とのこと。
パリコレなどはトータルコーディネートで、同じデザイナーさんが作るのでしょうが、
伝統的な呉服業界は、「超」分業が進んでいる!
だから、「浴衣」と「帯」を作る方はもちろん一緒ではありません。
では、浴衣と半幅帯、コーディネートの一応の原則をご紹介させていただきます!
1.浴衣に柄が多ければ、帯はすっきりと
浴衣がシンプルであれば、帯は大胆な柄のものを
2.あわせてみて、色がにごって見えるようなものはNG
3.時期がずれているのもNG
浴衣>紫陽花 帯>トンボ
あとは、ご自身のお好みです!
どうぞコーディネートを自分流に楽しんでください。
帯だけ替えても、浴衣の表情が大きく変わりますので、
もし「飽きてきたな」と思われたら、来年はぜひ帯だけでも新調しては如何でしょうか。
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
浴衣でお出かけは、花火大会だけではありません!
● 《遊ぶ》 浴衣で今年最後のお出かけを
だいぶ慣れてきましたね!であれば、ちょっと足を伸ばして、浴衣の似合う町へ
歴史と海がベストマッチ 鎌倉 http://www.kamakura-burabura.com/
小江戸 川越 お芋も美味しい! http://www.city.kawagoe.saitama.jp/icity/browser?ActionCode=genlist&GenreID=1000000000102
小江戸とくれば、小京都 日本情緒が息づく町は、やはり浴衣によく似合います
全国の「小京都」とよばれる町の案内 http://www.kyokanko.or.jp/shokyoto.html
せっかくなのですが、今年最後の浴衣はちょっと足を伸ばしてみませんか?
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo6
_________________________________________
※こちらでは出版社アルクさんで連載をさせていただいている、
私の経験に基づいたブログ小説です。
後に続きますが、呉服店に生まれながらも、
後継者になろうとは昨年までまったく考えていませんでした。
しかし、留学中、着物により出会いやチャンスに恵まれ、考え方が変わりました。
私だって昨年までは着物初心者!
だからこそ分かる着物の難しさ、楽しさを一緒に共有していただければ幸い・
そして、ちょっとしたおまけ感覚でこちらにも配信させていただきました。
___________________________________
TITLE:さよなら JTB るるぶの編集というタイトル 私の持つ日本人女性の概念
ノルウェーとの出会い
帰国後、母を含めた周囲に「退社をして、ヨーロッパへ行きたい」と相談を始めました。
しかし、周りは猛反対。
「どこの国に行きたいかもはっきりしないでどうするの?」
「何をやりたいのか漫然としている」
「帰ってきてどうするの?」
「帰ってきて今以上の仕事がもてると思うの?」
「今のポジションをすてるなんて、もったいない」
そんな話をされるうちに、気持ちは沈静化。また日々の生活に慣れていきます。
しかし、何冊かの本が一気に出版され、仕事の流れに空白が出来たその年の9月。
もう一度ヨーロッパへという気持ちが芽生えます。
折しも、ノルウェー人と結婚をした高校の後輩から、遊びにこないかという絵葉書が。
「行ってみよう。行ってもう一度自分の気持ちを確かめよう」と、すでに秋の気配が漂うノルウェーへと出発します。
日本と正反対の国
直行便が無いため、デンマークで一人トランジットをし、ノルウェーの首都オスロへ。
空港を出ると、友人夫妻と、その男友達が出迎えてくれました。
次々と私を抱きしめ、遠方からの客をねぎらいます。
その後、友人の新居で歓迎のパーティー。何もかもが手作りのもてなし。
「ここでは、贅沢品はすべて税金が高いの。例えば外食、タバコ、お酒。
だからほとんど家でご飯を食べるんだ。
今日は旦那が、香保利さんの歓迎には、ノルウェーサーモンだっていって、夕食を作ってくたんだよ」
そして、ノルウェー人の生活を身を持って経験させてくれました。
銀行にお勤めの旦那様はだいたい4時には帰宅。そして一緒に自宅でご飯を食べます。
家にいる時間が長い分、家の居心地を良くしようと、たゆまぬ努力をしています。例えば夕食後はキャンドルを灯したりなど。
なんと自分の日々の生活と違うことか!心洗われるような気がしました。
そして、もっとすごいことは、一番大きな繁華街からさほど遠くない駅に、きれいな湖と森が残っていているのです。
どれくらいきれいかというとビーバーが住めるくらい。そしてその湖の水を水道水にしているのです。
さらに印象的なのは、消毒薬を入れた方が体に悪いと、水道水は自然の水そのままなこと。
だから水道水をコップに入れると、やや黄色がかっています。その水でいれたコーヒーのおいしいこと!
ストライクゾーンでした。。。
最新版はこちらです→http://girls.alc.co.jp/ochi/