軍人の家系が作った弊店、さかえ屋呉服店
- 2017.08.19 Saturday
- 15:01
今年は不思議な8月ですね。
雨が多く、曇りがちで、お盆という感じがしませんでしたが、
皆さまどのようにお過ごしでしょうか?
お盆時期になると、終戦記念日、高校野球、残暑に台風と、
何か心に感じるものが多いです。
母の家を訪ね、お仏壇でチーンと一応としたところ、(お墓参りししろよ!ですよね)
今年は父方の祖父の写真に目が留まりました。
父方の方は代々軍人の家系で、
父も予科練を出ていますし、一番上の兄は南方で戦死をしています。
もしもう少し戦争が続いていて、父が出征していたら。
生まれてたのかしら?もしくは外国人と結婚するなんてありえないと思う、教育を受けたかも。
母の外国人と付き合いを知った当初、(その方はドイツ人ではなかったのですが)
「戦争起きたらどうするの?」と真顔で反対しました。
それが不思議なことに、今は外国の家族と、お客様を迎える日々。
10年前に母と作った、この着物を通しての平和を願うメッセージ。
http://2daime.kimono-sakaeya.com/?eid=690028
今もその心を胸に、お店を続けています。
戦火、戦後で青春のなかった初代(母)、
もちろんこの世代の方は本当に皆さんご苦労してらっしゃるし、
戦火で命を落とされた方を思うと、いたたまれません。
私ができることは、
外国の方に、着物文化で少しでも日本を知り、関心、愛着を持ってもらいたい。
そしてその日本への愛着から、対立を避けられたらいいなと。
いつも浴衣や着物を販売するときにお伝えするのは
「日本の文化は全て練習が必要なんです。だから特徴があります。
着付けの練習をして、達成した気持ちを感じることがまた日本の文化なのです」
不思議ですが皆さん「そうだね!」といたく納得して帰られるんですよ!
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