この紅型調の単衣には、人生を大きく変える思い出があります。
この単衣をもって私はノルウェーに留学をしたのです。
30代にさしかかろうとしていて、
地味にサラリーマンをしていた私にとって
こんな着物をきるというのは夢にも思わなかったのですが、
ある日初代が「リサイクルの着物のあんたにサイズがあったから」と、
この着物をくれました。
「こんな派手なのきれない!」思っていたのですが、
外国人の友達に見てもらったところ
「すっごいきれい!」といわれ、
紬の様なものよりも染をもっていたほうが、喜ばれるんだなあと思い、
この着物を持参しました。
そして本当にこの着物のおかげで、よいご縁と経験をたくさん頂き、
今の自分に繋がっていきました。
本当に思い出深く、30をゆうに過ぎて、派手だろう!とつっこまれようと、
いまだに着ている一着です。
帯は無地のななこ織、こういった無地で、朱の帯は、意外となんにでもあい、持っていて損のない1本です。
ノルウェーでの留学についてつづっておりましたアルクさんのブログが、
この度こちらで見られるようになりました
http://www.kimono-sakaeya.com/alcblog/
本当に海外行ったら着物です!ですよ。