私の恩人の方から、
12月に「越智さん、今からでも、成人式のお誂えをなるべく手ごろにお願いできない?」
という、電話を頂き、
急遽対応させていただいたお品物。
弊店のお誂え反物一覧から、
気に入ってくださった振袖がありました。
本友禅の最高級品。
御本人もお母様も大変気に入ってくださり、
成人式当日に写メールを送ってくださいました。
お嬢様も美人さんなので、なおさらですが、
「やはり、いいものはいい!」 (初代のきめ台詞)
と、さかえ屋一同うなりました。
「そんじょそこらの、
化学染料、機械染め、ペラペラ生地 じゃやいね〜」と。
これは、初代が高級呉服一本で店を営んでいた歳に、
チャレンジで作成した1枚です。
「振袖の袖を切って、
訪問着にする」
という話を良く聞きますが、
あまりこれはお薦めできません。
振袖は、たいがい柄付けが大きいのです!
その方が豪華ですし、
袖の長さともバランスがいいので。
そのため一般の振袖は、
袖を切ってしまうと、
バランスが悪くなり、
着られるようなものにはならない・・・
ですが、このお買い物もとめ頂いた振袖、
ちょうど袖の下部にある、
2つの花籠で切り落とした形をイメージしてください。
ちゃんと1つの着物の美術として、
成り立ちますよね?
これくらいの中振袖にされましたら、
長くフォーマルな場でお召しいただいております!
30代の私だって、未だに中振袖着ております