スポンサーサイト

  • 2020.06.22 Monday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -
    • -

    メルマガ11号

    • 2006.09.30 Saturday
    • 00:55
    日に日に秋の色が濃くなる毎日。

    着物の世界では、来月は衣替え。

    「袷」に変わります。


    どうしてこのように「衣替え」の日が決まっているのだろう?

    気温に即して、個々人が決めたら良いのではないだろうか?


    呉服業界に入ったとき、そう私は疑問を覚えたものです。


    このみんなで「衣替え」を行なう慣習は、

    日本の文化に由来するものだと、

    京都での「きもの学」での講習会で解き明かされました。



    「皆で季節を共有する喜び」

    一緒に衣替えを行なうことは、

    他者との感覚の共有を喜びとすうる日本人の文化ともいえるのです。


    着物に興味を持っていただく、きっかけになってほしい。

    着物のアピタイザーともいえる浴衣のお話しをこちらの

    メールマガジンで6月より発信させていただきました。



    余談になりますが、浴衣から着物へステップアップをされるのは、

    他の業者さんから伺ったところ、1割にも満たないそうです。


    「浴衣ほど着物の中で、役割を変えたものはない」

    と、80年以上着物だけをお召しになり、

    着物普及に努められている清水ときさんが「婦人画報」でお話しをされていました。



    浴衣はもともとは、漢字がしめすとおり、

    お風呂の中(蒸し風呂)で、着るための麻で出来た着物だったのです。


    それが現在では夏のオシャレアイテムの一つとして、市民権を得ました。


    こうやって浴衣愛好者が増えたのは、

    浴衣は時代と共に変遷をとげて、今の時代に適したためでしょう。



    それでも、着物の醍醐味は、浴衣以上のものです。


    呉服業界に携わるものとして、

    そして個人的に伝統や歴史が大好きな私は、

    着物の良さをもっと知っていただければと思っています。



    浴衣しかお召しにならなくても、

    着物に関心をもっていただければと、京都で学んだことを

    「文化としての着物」という文章をまとめました。

    以下で公開していますので、よろしければご覧下さい。

    http://girls.alc.co.jp/ochi/2006/09/post_45.html#more



    値段というネックは、弊店のリサイクル着物ならクリアーされると思います。

    だいたい8000円からスタートします。

    そして、着付けについて申し上げれば、

    最初は浴衣と同じ半幅帯でよいとおもいます。


    男性はリサイクルではサイズがあわないので、

    (女性より先に着物離れが進んだため、

    着物をおめしになっていた時代の男性とかなり体型が違うのです)


    弊店が10月に男性着物の特別会を開きたいと思っています。

    ウールのお誂え 4万〜

    綿のお誂え  5万〜

    つむぎのお誂え 10万〜

    シルクの出来上がり 5万前後


    といった価格帯になる予定です。


    男性は着方は浴衣と全て同じなので、

    着物へもチャレンジも女性にくれべて容易です。

    女性の着物愛好者のみとしては、

    ぜひもっと男性の着物愛好者が増え、

    一緒にお出かけをできればと思う次第です。



    長くなりましたが、本当に今まで

    私の稚拙な文章を読んでくださり、

    ありがとうございました。


    こうやって購読をしてくださる方がいたからこそ、

    発表するために学び、経験をしていきました。


    知識を共有できる楽しさを知ったのも、

    このメーリングリストのおかげです。



    そして、このメーリングリストを勧めてくださった

    M社のAさんにも感謝です。


    今後の活動、またこれからまたメーリングリストを開始する場合は、

    弊店のHPでお知らせさせ知ただきます。

    また、よろしければ、弊店のメーリングリストにご登録をいただけますと、

    自動的にご案内をさせていただきます

    http://event.kimono-sakaeya.com/?eid=267785


    よろしければどうぞご登録のほど!


    そして、最後に!

    どうか浴衣はきちんと信頼のおける呉服屋さんへ洗いに出して下さいね。

    糊の入れ方次第で、見た目が変わってきます。

    浴衣こそ仕事が難しいと、職人さんは言います。


    それでは改めて最後に、

    ありがとうございました。


    越智 香保利

    Kimono Shop さかえ屋

    http://www.kimono-sakaeya.com/

    http://girls.alc.co.jp/ochi/

    メルマガ10号

    • 2006.09.30 Saturday
    • 00:53
    〜大人のゆかたの装い塾〜  

    ▼もくじ

    ● 《着る》 キレイに見える 立ち振る舞い2

    ● 《学ぶ》 浴衣と帯のコーディネート

    ● 《遊ぶ》 浴衣で今年最後のお出かけを

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo6


    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━


    浴衣にも慣れてきた、ちょっと遠くにおでかけしたい!

    ● 《着る》 おでかけの注意点


    購読者 Aさんからご質問を頂きました! ありがとうAさん

    「浴衣着用時の車の乗り方」

    遠くにお出かけする場合、交通機関は利用しますよね。

    たしかに、車の乗り降りは難しいものです。


    ポイントは次の通り

    1.まずはシートにお尻をのせ

    2.足を回して、車に入る


    簡単なのですが、洋服ですと、われわれは足から車に入ります。

    そうではなく、お尻>足といれることで、裾がはだけず、美しく乗り降りが可能です。



    さらに

    「電車でのつり革の持ち方」

    ポイント

    1.つり革をつかんだ反対の手で、袖口をおさえます。


    これがないと、袖口が広い着物(浴衣)は、そのまま脇まで落ちてきてしまい、

    二の腕がにょっきりと出てしまいます。



    肌を出すことを嫌うのが昔の女性流。

    着物を着たときには、なるべく「しわがよらないように」「肌が見えないように」と

    気を使えば、自然と立ち振る舞いの奥義が見えてきます。


    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    頭でっかちに考えないで!

    ● 《学ぶ》 浴衣と帯のコーディネート

    昨日、浴衣問屋さんと話をしていたのですが、

    「”「浴衣」と「帯」をこのコーディネートで着て欲しい”と思って、

    「浴衣」と「帯」は作ってないんですよ。

    だからお客様に自分の思うようにコーディネートしてほしい」とのこと。


    パリコレなどはトータルコーディネートで、同じデザイナーさんが作るのでしょうが、

    伝統的な呉服業界は、「超」分業が進んでいる!


    だから、「浴衣」と「帯」を作る方はもちろん一緒ではありません。


    では、浴衣と半幅帯、コーディネートの一応の原則をご紹介させていただきます! 

    1.浴衣に柄が多ければ、帯はすっきりと
    浴衣がシンプルであれば、帯は大胆な柄のものを

    2.あわせてみて、色がにごって見えるようなものはNG

    3.時期がずれているのもNG
    浴衣>紫陽花 帯>トンボ

    あとは、ご自身のお好みです!

    どうぞコーディネートを自分流に楽しんでください。

    帯だけ替えても、浴衣の表情が大きく変わりますので、

    もし「飽きてきたな」と思われたら、来年はぜひ帯だけでも新調しては如何でしょうか。


    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    浴衣でお出かけは、花火大会だけではありません!

    ● 《遊ぶ》 浴衣で今年最後のお出かけを

    だいぶ慣れてきましたね!であれば、ちょっと足を伸ばして、浴衣の似合う町へ

    歴史と海がベストマッチ 鎌倉  http://www.kamakura-burabura.com/

    小江戸 川越 お芋も美味しい! http://www.city.kawagoe.saitama.jp/icity/browser?ActionCode=genlist&GenreID=1000000000102

    小江戸とくれば、小京都 日本情緒が息づく町は、やはり浴衣によく似合います
    全国の「小京都」とよばれる町の案内 http://www.kyokanko.or.jp/shokyoto.html


    せっかくなのですが、今年最後の浴衣はちょっと足を伸ばしてみませんか?



    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo6

    _________________________________________
    ※こちらでは出版社アルクさんで連載をさせていただいている、
    私の経験に基づいたブログ小説です。

    後に続きますが、呉服店に生まれながらも、
    後継者になろうとは昨年までまったく考えていませんでした。

    しかし、留学中、着物により出会いやチャンスに恵まれ、考え方が変わりました。

    私だって昨年までは着物初心者!
    だからこそ分かる着物の難しさ、楽しさを一緒に共有していただければ幸い・
    そして、ちょっとしたおまけ感覚でこちらにも配信させていただきました。
    ___________________________________

    TITLE:さよなら JTB るるぶの編集というタイトル 私の持つ日本人女性の概念

    ノルウェーとの出会い

    帰国後、母を含めた周囲に「退社をして、ヨーロッパへ行きたい」と相談を始めました。

    しかし、周りは猛反対。

    「どこの国に行きたいかもはっきりしないでどうするの?」

    「何をやりたいのか漫然としている」

    「帰ってきてどうするの?」

    「帰ってきて今以上の仕事がもてると思うの?」

    「今のポジションをすてるなんて、もったいない」

    そんな話をされるうちに、気持ちは沈静化。また日々の生活に慣れていきます。


    しかし、何冊かの本が一気に出版され、仕事の流れに空白が出来たその年の9月。

    もう一度ヨーロッパへという気持ちが芽生えます。

    折しも、ノルウェー人と結婚をした高校の後輩から、遊びにこないかという絵葉書が。

    「行ってみよう。行ってもう一度自分の気持ちを確かめよう」と、すでに秋の気配が漂うノルウェーへと出発します。

    日本と正反対の国


    直行便が無いため、デンマークで一人トランジットをし、ノルウェーの首都オスロへ。

    空港を出ると、友人夫妻と、その男友達が出迎えてくれました。

    次々と私を抱きしめ、遠方からの客をねぎらいます。

    その後、友人の新居で歓迎のパーティー。何もかもが手作りのもてなし。

    「ここでは、贅沢品はすべて税金が高いの。例えば外食、タバコ、お酒。

    だからほとんど家でご飯を食べるんだ。

    今日は旦那が、香保利さんの歓迎には、ノルウェーサーモンだっていって、夕食を作ってくたんだよ」

    そして、ノルウェー人の生活を身を持って経験させてくれました。

    銀行にお勤めの旦那様はだいたい4時には帰宅。そして一緒に自宅でご飯を食べます。

    家にいる時間が長い分、家の居心地を良くしようと、たゆまぬ努力をしています。例えば夕食後はキャンドルを灯したりなど。

    なんと自分の日々の生活と違うことか!心洗われるような気がしました。

    そして、もっとすごいことは、一番大きな繁華街からさほど遠くない駅に、きれいな湖と森が残っていているのです。

    どれくらいきれいかというとビーバーが住めるくらい。そしてその湖の水を水道水にしているのです。

    さらに印象的なのは、消毒薬を入れた方が体に悪いと、水道水は自然の水そのままなこと。

    だから水道水をコップに入れると、やや黄色がかっています。その水でいれたコーヒーのおいしいこと!

    ストライクゾーンでした。。。

    最新版はこちらです→http://girls.alc.co.jp/ochi/


    メルマガ9号

    • 2006.09.30 Saturday
    • 00:52
    ▼もくじ

    ● 《着る》 キレイに見える 立ち振る舞い
    最低限コレだけは実践しよう!のチェックポイント3

    ● 《学ぶ》 注染めって何? 

    ● 《遊ぶ》 花火大会のシーズン到来!

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo5


    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
    最低限コレだけは実践しよう!のチェックポイント3
    ● 《着る》 キレイに見える 立ち振る舞い


    サイズのぴったりのお誂え浴衣、 着付けもばっちり、メイクも髪型も。

    であれば、最後の締めくくりは「立ち振る舞い」です。

    立ち振る舞いで、あなたの美人度はぐっとアップします。


    姿勢がよければ、しわもでにくく、着崩れもしにくい、

    ちょっとした気持ちで変わるので、多少しんどくっても実行あるのみ!

    今日の努力で、彼のハートをゲットです!



    さあ、では浴衣(着物)を着たときの立ち振る舞いとは?


    チェックポイント 1  : 背筋を伸ばす!

    浴衣(着物)は後ろ姿こそが美しいといわれるほど。

    そして、ちょうど真ん中に背縫いという、仕立てがされているのを知っていますか?

    この線をまっすぐするよう、胸を張ります。男女共にこれが一番大切!

    この腺がゆがんでいたり、猫背になって見えると、絶対浴衣姿はキレイに見えません!



    チェックポイント 2  : お腹を引っ込める

    胸を張ると、下のお腹がでてしまいませんか?

    男性はお腹が出ていた方がしわがとれるので問題はありません。

    しかし、女性は丹田に力を入れて、お腹を引っ込めてください。

    そうではないと、バカ殿様(古い?)のように!

    どんどん前身ごろもはだけてきてしまい、みっともない姿に。

    だらしなくみえてしまいます。

    周りがだらしなくなっているときこそ、キリっとして、一歩リードですよ!



    チェックポイント 3 : 間接を交互に曲げる

    難しい、、、どう表現をしていいか。

    日本舞踊を習うと「頭は左に曲げ、顔は右、左手を曲げて、右足を一つ前に」という

    言葉にすると難解なポーズをさせられます。

    よく考えると、上から「右・左・右・左」と交互に曲げている。

    こうすると「女性らしく」見えるのです!!

    歌舞伎の女形がどうしてあんなに女性らしくみえるのか、それはこの動作を思いっきりしているから。

    細かく言えば、手首・指・腰・ひざ・つま先、すべてがやや曲がっている。

    そうすると、丸みがでて、本当の女性より、女性らしく見えるのです。

    写真を撮るときにはぜひ実践あれ!


    以上、浴衣をバッチシきこなし、より女らしく見えるための身のこなし術でした。




    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
    中身をともなった装いを だからもっと「浴衣」を知ろう

    ● 《学ぶ》 注染めって何? 

    浴衣制作の技法にはいくつかの種類があります。

    先日お話ししたのが、江戸から続く一番古い技法「長板中型染」。

    私が“浴衣「風」”ではなく、本当の“浴衣”として認めているのは、
    これからご紹介させていただくこの「注染」までです。


    それ以外のプリントは、中華「風」ドレッシングと同じ、浴衣「風」なのです!


    どうして「風」なのかという、一番の理由は「両面」に模様付けされていないからです。





    注染は着物の世界では歴史が新しく、明治時代に開発されました。

    開発の目的は、たくさんの浴衣を一斉に「両面」に模様付けするためだったんです。

    (それまではなんたって手作業でしたからね)

    そうなのです、明治までは浴衣は「両面」が当たり前!!だったんですね。



    こまかい作業については、写真つきのほうが分かりやすいので、ぜひ以下のサイトをご覧になってください。

    http://www.cyusen.com/cyusen/cyusen.html

    今ではこの技法を受け継ぐ職人さんが100人ほどになったとか、伝え聞きました。

    本当に着物の伝統はどうなるのだろう?と恐ろしくなる毎日です。


    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
    花火大会には白っぽい浴衣がお勧め!

    ● 《遊ぶ》 花火大会のシーズン到来!

    花火大会シーズンいよいよ到来。 やはり浴衣に花火は良く似合います!

    花火大会の情報はこちらが便利>http://www.rurubu.com/season/summer/hanabi/

    穴場見学スポットは役に立ちます!



    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo6

    _________________________________________
    ※こちらでは出版社アルクさんで連載をさせていただいている、
    私の経験に基づいたブログ小説です。

    後に続きますが、呉服店に生まれながらも、
    後継者になろうとは昨年までまったく考えていませんでした。

    しかし、留学中、着物により出会いやチャンスに恵まれ、考え方が変わりました。

    私だって昨年までは着物初心者!
    だからこそ分かる着物の難しさ、楽しさを一緒に共有していただければ幸い・
    そして、ちょっとしたおまけ感覚でこちらにも配信させていただきました。
    _________________________________________

    ITLE:大切なものにさよならする勇気  29歳退社を決意する パート3

    〜泣かず飛ばずの編集時代〜

    広告営業では大きな仕事を任せれていたものの、編集部では居場所がない気持ちに苛まれました。

    4年目でも、まったく編集のことは素人。自分より後輩の社員に教えられて、なんとか仕事を覚えて行きました。

    後輩君が仕事の流れが分かるようにと、気を使ってモデルとして取材に同行させてくれました。
    正直、今までの評判があった分、居たたまれなかったです。

    だから、早く仕事を覚えたい、良いところを見せたいと必死でした。

    他の人よりもいっぱい働かなくちゃと思い、連日終電になることも。

    本当に肉体的に疲れてきりました。


    〜立場論になりたくないけど〜

    精神的にはもっと辛かった。

    それは、今までと全く価値観を変えなくてはいけないということ。

    立場論になりたくないけど、やはり広告部の考えのまま仕事を進めることができませんでした。

    今まで正しいと思っていたことが根底から覆され、自分がバカに思えた時代です。

    他の人は当たり前に考え付いてできるのに、どうして私には出来ないのだろうと。

    皆に迷惑をかけているのではなかろうか。

    そして、上司からも嫌われているのではないだろうか?というネガティブな気持ちがいつもいつも付きまとっていました。

    2回ほど、山手線を見つめていて「あーこのまま飛び込んじゃえば、明日は会社に行かなくて良いのだ」と真剣に考えました。


    最新版はこちらです→http://girls.alc.co.jp/ochi/

    メルマガ8号

    • 2006.09.30 Saturday
    • 00:51
    〜大人のゆかたの装い塾〜

    ▼もくじ
    ● 《遊ぶ》 International 浴衣カフェ@金魚坂

    ● 《着る》 上級に見える着こなし男子編・女子編

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo5

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《遊ぶ》 International 浴衣カフェ@金魚坂


    いよいよ明日から、
    International 浴衣カフェ@金魚坂がスタートします。

    19〜21日の3日間、
    私は外国人に無料で浴衣の着付けレッスンを
    金魚坂http://www.kingyozaka.com/
    でおこないます。

    そのため、18〜21時は同カフェに
    外国人のお客様も増えますし、

    七緒にも紹介された、
    とても「着物(浴衣)」の似合うお店なので
    よければお運びください。

    新しいお着物友達が見つかるかもしれません!

    お運びの際には、お店に「さかえ屋」という名前をお出し下さい。
    こちらで確保しているお席にご案内いたします。


    また、MIKIKO先生による「手作りなんでもご相談会」を

    7月20日(木)は17時〜21時の間開催!

    手作りの質問があるかたは、
    無料で(お店へのオーダーは別)うけられますので、
    ぜひこちらもお運びください。

    当日は、先日大好評を頂いた
    「自分で作る 籐かご巾着キット」も販売。

    前回の同巾着作成会の様子↓
    http://2daime.kimono-sakaeya.com/?eid=382005

    会場の都合上、こちらで一緒には作製でいませんが、
    作り方の紙をお渡し+MIKIKO先生が補足説明をしてくれます。


    先着 5名様まで

    ぜひご参加ください。

    <場所>
    金魚坂:丸の内線・大江戸線 本郷3丁目駅より徒歩5分
    文京区本郷5-3-15  TEL:03-3815-7088

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ● 《着る》上級に見える着こなし

    男性編:一番オーソドックスな「貝の口」。

    これも一工夫で、一歩上級に見えます。

    それは結びを真後ろに持ってくるのではなく、

    右左に寄せるのです。

    たったそれだけなのに、「通の着こなし!」に見えるのはなぜでしょう?




    女性編:巾着の持ち方

    浴衣には巾着、特に籐の籠つきが良く似合います。

    籐の籠がつくことで、型崩れしない上に、涼しげに。


    巾着ではなく、ひじにかけるタイプのカバンは西洋からの文化で、

    着物姿にはしわが入り、似合いません。


    それと同じように、巾着のひものもち方も注意あれ!

    街行く、浴衣姿の若い女性で、巾着の紐を長くして、

    ひじにかけて持ち歩いている方を見かけます。


    楽なのかもしれませんが、見た目に一番美しい持ち方は、

    風呂敷包みのように、片手に巾着を乗せ、片手を紐に添えます。

    何か用事を済ませるときは、紐で持ち、

    後はなるべく、ひじを張り、手にのせて。

    せた姿が美しいです。


    この姿は、お茶でいう「棗を清める姿」に似ています。

    ひじを張ることで、自然と背筋も伸びて、

    ますます浴衣美人に!

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo5

    _________________________________________
    ※こちらでは出版社アルクさんで連載をさせていただいている、
    私の経験に基づいたブログ小説です。

    後に続きますが、呉服店に生まれながらも、
    後継者になろうとは昨年までまったく考えていませんでした。

    しかし、留学中、着物により出会いやチャンスに恵まれ、考え方が変わりました。

    私だって昨年までは着物初心者!
    だからこそ分かる着物の難しさ、楽しさを一緒に共有していただければ幸い・
    そして、ちょっとしたおまけ感覚でこちらにも配信させていただきました。
    _________________________________________


    TTITLE:大切なものにさよならする勇気  29歳退社を決意する パート2

    営業からのスタート いくど涙を流したか

    入社後、編集ではなく、広告部広告営業課に配属されました。

    編集とは違う、もう一つの出版社のエンジンが広告。

    それを集めるのがお仕事です。



    なんでも自分の思い通りにはいかないのが社会人。

    しかも営業にとって、「お客様は神様」!


    しかし、大学を出たばかりで「若〜いオンナノコ」を地で行っていた私にはそれが理解できずに、新人時代なんどとなく涙に咽びました。

    それでも「比較的仕事の自由度が高く、自分がやりたい!

    と思った事にどんどんチャレンジできる環境」だっため、「辞める!」と本気で思ったことはありませんでした。

    (口では「辞めたい」といっていましたが、あれは「辞めない」ためのおまじないでした)

    その環境の象徴の一つがこれ。このウェブサイト“[RB] for tokyo http://www.rurubu.com/rb/”は雑誌の内容をダイジェストで無料掲載しています。

    そんな太っ腹の部署です。

    その太っ腹さからか、何かの間違いか、私は入社3年目で、国内最大広告代理店の担当に任命されます。

    プレッシャーを感じながらも、「会社が自分を認めてくれている」と期待感を励みにし、残業も厭わず、仕事に燃えていました。

    「広告営業は天職かもしれない!一生この会社でがんばろう」と本気で思っていた時代です。

    まして退社して、呉服屋になるという選択肢は全くあり得ませんでした。

    新しい惑星に

    広告営業として一番ノリノリだった4年目。
    いつも疑問に思っていたこと、そして入社前の夢。
    「編集の仕事と気持ちを知りたい」その思いが異動願いの筆を取らせます。

    編集と広告は太陽と月。一つの意見を通せば、かならずどちらかが退かなくてはならない。

    対立する利害関係。その解決の糸口を自分で探したかった。

    若さゆえの決断でした。そしてそれを会社側も許してくれます。

    3月の人事発表の日、内線電話で呼び出され、会議室へ。

    「編集部で今まで思っていたことやってみろ」

    人事の方から励ましの言葉をもらい、私は新しい惑星への切符を手に入れました。

    そしてようやく入社前の夢、国内ガイドブック編集に携わる事となります。

    夢に胸を膨らませていたのもつかの間。

    広告営業では認めてもらっていても、編集部ではただの使えない四年目社員なのです。

    そこから自分の居場所を見つけなくては!という焦燥にしばらくさいなまれ続けます。




    最新版はこちらです→http://girls.alc.co.jp/ochi/

    メルマガ7号

    • 2006.09.30 Saturday
    • 00:50
    〜大人のゆかたの装い塾〜
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    今週のポイント!

    ◎ 浴衣姿に似合う髪型 (女性編)

    ◎ 浴衣姿のかこいい着こなし(男性編)

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ▼もくじ
    ● 《着る》 パート1 浴衣姿に似合う髪型 (女性編)

    ● 《着る》 パート2 サムライ結び (男性向け)

    ● 《学ぶ》 「ゆかた」の定義って? 
    〜今年のお勧め浴衣セレクション〜

    ● 《遊ぶ》 浴衣でどこに行こう? 
    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo4

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    先週は店のオープンと、今月のイベントの用意のため、

    時間がとれず勝手ながらお休みを頂いてしまいました。

    本当に申し訳ありません! 今週は2号合併号。

    男性・女性別々に役立つお話しをさせて頂きます!

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《着る》 浴衣姿に似合う髪型 (女性編)



    着物や浴衣を着る時の髪形って、悩みますよね?

    私は、着物のときは、浴衣ならなおのこと、アップをお勧めします。

    着物の歴史を振り返ると、小袖(今の着物、その前は十二単)になった以降から、
    だんだんと髪を上げる女性が多くなります。

    そして江戸時代以降では、男女共にアップですよね。

    それが一番着物姿を美しく見せてくれる形だと先人は思ったのかもしれません。

    なぜ浴衣なら、なおさらのこと、アップなのか?



    それはですね、襟元をきっちりしめて、衣文(襟足)を抜く、着方が浴衣は一番すずしげに見えます。

    襟足に髪がまとわりつくと、せっかくの涼しげさもなくなります。

    この「相手がどう感じるか?」というこの配慮が、

    私は日本の「和」の文化であると思います。

    (今の日本社会ですと、この配慮するということが、

    かえって「ねたみ」につながっているのが悲しいのですが。。。

    配慮は相手と「比較」することではありません!)


    高温多湿の日本の夏には、涼しげに見せることが相手への最大の思いやり!

    だから7・8月には透けるような着物を着るのです。

    今でこそクーラーがあるのですが、昔はそうもいきませんでした。

    ですからせめて「見た目だけでも」という気持ちがこもられているんでしょうね。

    私は今お茶のお稽古をつけていただいているのですが、

    お茶の言葉によく和の哲学を感じます

    「夏は涼しく 冬は暖かく」

    これは自己に対してではなく、他者に対してなのです。

    利休の生きた時代に、もちろんクーラーなんてありません。

    だからこそ夏のお手前には「葉ふた」などが用いられるのでしょうね。

    ※「葉ふた」のお手前  夏の時期に少しでもお手前で涼しげにみせようと、
    水差しの蓋に葉っぱを使うお手前。 葉っぱに雫をいってきのせておくこともあります。

    詳しい髪型のアドバイスは専門ではないのでできないのですが、

    皆様のお役に立てていれば幸いです。

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ● 《着る》 パート2 サムライ結び (男性向け)

    男性用向けの結びは「貝の口」という結び方が一番メジャーですが、

    もっと簡単に結べ、しかもやせていても・ふとっていても似合う結び方を発見しました。

    その名も「サムライ結び」。正式名称は「片ばさみ」といいます。

    江戸時代、武士が刀を差すときに使った結び方で、ほどけにくいです。

    しかも貝の口よりもバランスがとりぃやすい!

    この着付け方法は、一緒に「浴衣」のサイトを作製した「るるぶ」さんの以下のホームページで公開中です。
    http://www.rurubu.com/season/summer/matsuri/yukata_top.asp

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ● 《学ぶ》 「ゆかた」の定義って? 
    〜今年のお勧め浴衣セレクション〜

    先にもお話しをさせていただきましたが、

    浴衣ほど着物のなかでその役割を変えたものはありません。

    昔はお風呂上りにきていたものが、今では夏のオシャレ着。

    色も藍色と白からとってもカラフルになりました。

    それでは今年の新作浴衣はどうなのでしょうか?

    今回ご一緒に浴衣サイトを作製した「るるぶ」さんでお披露目していますので、

    ぜひ以下でチェックしてみてください!

    また後半には、私が実際使って便利だと思う、着付けグッズを一気に紹介しています!

    http://www.rurubu.com/season/summer/matsuri/yukata_kotsu.asp

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
    ● 《遊ぶ》 浴衣でどこに行こう? 

    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=

    本日、七夕は、呉服業界で言えば

    なんと「ゆかたの日」。

    MIXIの書き込みによると・・・

    東京都中央区の日本橋付近では会社勤めのOLさんが、この日は浴衣をきて出勤するので大変めだちますよ。

    日本橋は古くから、和装業界の問屋がならびますが業界関係者だけでなく周辺の一般企業の方もすすんで ゆかたをきています

    ということで、今日はどこと決めず、浴衣を着て出歩いてはどうでしょうか?


    そして、7月19〜23日は internationalゆかたカフェ@金魚坂もお忘れなく!

    http://girls.alc.co.jp/ochi/2006/07/post_24.html


    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo5

    _________________________________________
    ※こちらでは出版社アルクさんで連載をさせていただいている、
    私の経験に基づいたブログ小説です。

    後に続きますが、呉服店に生まれながらも、
    後継者になろうとは昨年までまったく考えていませんでした。

    しかし、留学中、着物により出会いやチャンスに恵まれ、考え方が変わりました。

    私だって昨年までは着物初心者!
    だからこそ分かる着物の難しさ、楽しさを一緒に共有していただければ幸い・
    そして、ちょっとしたおまけ感覚でこちらにも配信させていただきました。
    _________________________________________


    TITLE:大切なものにさよならする勇気  29歳退社を決意する パート1

    24歳までに嫁ぎなさい

    母は私に高校卒業後、女子短大への進学を勧めました。

    「女が学を積みすぎると、結婚に差しさわりがある」というのが理由。

    「娘には苦労のない、優雅な主婦の生活を送って欲しい」それが「娘の幸せ」らしいのです。

    短大を卒業し、腰掛OLをしながら花嫁修業、そして24歳までには、大手の会社のサラリーマンもしくは公務員に嫁ぐ。

    一方私は全く別の未来を描いていました。

    父の死後、母が働いていてくれた事。

    そのおかげで、貧乏だけど、そのまま私立の中学校・高校で勉強が出来ました。

    いつか私が結婚相手を亡くしても、子供に同じ事をしたい。

    そのためには、働く女性になりたいと。できるだけ大きな会社で、総合職で働きたいと。

    それには四大卒業が条件だろう、だから四大進ませて欲しいと説明をします。

    結果、母は私の希望通りにさせてくれました。


    嬉しいと、人間は本当に飛び上がるモノでした! 第一志望に入社

    大学を無事5年!?で卒業。

    1999年、23歳の私は、第一志望だったJTB出版事業局(現 JTBパブリッシング)に入社しました。

    国内旅行の楽しさをもっと伝えたい。海外旅行もいいけど、旅行の楽しさは、コミュニケーションがあればこそ。


    だから言葉が通じる日本の旅は楽しいし、

    それに歴史や文化を知れば、たった1つの石ころが観光名所に早変わり。

    そう考えると、その情報を発信できるガイドブックって、なんてすごいんだろう!

    そんな風に海外旅行全盛の時代、国内旅行の認知普及に努めたい、

    と国内ガイドブック編集を目指していたところ、一番行きたかった会社から内定をもらいました。

    内定を頂いたとき、冗談じゃなく、嬉しすぎて飛び上がりました。

    だから、本当にやりたかった仕事だったので、それを手放すのは本当に勇気がいることで
    した。

    たまに「会社を辞めて留学をしたいけど、勇気がありません」とお話しをお伺いします。

    私も正直そうでしたし、何でも「さよなら」は勇気のいることですよね。

    だからしばらく、私がどうやって「勇気」を振り絞ったか。

    「留学か」「仕事か」に揺れ、「さよなら」を決意した経緯をお話しさせていただければと思います。

    最新版はこちらです→http://girls.alc.co.jp/ochi/


    メルマガ6号

    • 2006.09.30 Saturday
    • 00:49
    〜大人のゆかたの装い塾〜
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    今週のポイント!

    ◎ 浴衣は洗いすぎてはいけません━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ▼もくじ
    ● 《着る》 浴衣の洗い時

    ● 《学ぶ》 どうして雪駄ではなく、下駄(木の板に2枚歯)を履いていたの?

    ● 《遊ぶ》 浴衣でどこに行こう? 
    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo3

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《着る》 浴衣の洗い時


    先日、和の文化を愛する、某編集長とお話しをしました。

    その方は、老舗の問屋の浴衣をお召しになっているそうです。

    でも、驚いたのが、着る度にクリーニングに出している!ということ。

    ということで、少しでも皆様のお財布のお役に立てればと思い、

    今回早いですが、そろそろ浴衣の出番が始まりましたので、

    「浴衣はいつ洗うの?」という質問にお応えさせていただければと思います。


    みなさん、浴衣の下には何をお召しになられていますか?

    以前「素肌!」と言われたお嬢様がいらして、ギョとしました。

    浴衣を強い日差しの下で着ると透けてしまう可能性もありまし、

    体の線があまりにも出すぎてしまいます。

    そして何よりも、汗を直接吸収してしまうので、

    すぐに汗臭く・洗濯に出さなくてはいけなくなるはめに。。。


    本来ですと、浴衣の下には、専用の下着「浴衣下」というものが一番です。

    綿素材で、胸元がV字型にになるように、カシュクール仕立てになっています。

    肌襦袢と裾よけがくっついて、薄手になったようなものとお考え下さい。


    私は浴衣以外でも、夏の暑い時期は、襦袢の下に浴衣下を着用しています。

    裾よけのように、何度もお腹で折り返さなくて良い分、すずしいので。


    男性もこれと同じく浴衣下というものがあり、

    上は肌襦袢の薄手のもの、下は薄手の綿のハーフパンツをはきます。


    浴衣下を身につけておくと、汗を綿素材なので吸ってくれるからです。

    そしてこれを毎回ガラガラと洗濯機で洗って、

    浴衣は夏の終わりに1回のみ私は洗うだけです。


    浴衣は、着用後、ハンガーにかけて1日風通しのよいところにかけておきます。

    どうしても汗がきになるようなら、ファブリーズのような匂い消しをスプレーします。


    実は、たくさん洗うと弊害が。

    糊が落ちてきてしまう&生地を痛めてしまうのです。

    糊が落ちきった浴衣はまさに旅館の寝巻き・・・ご注意を。


    生地をいためてしまうというのは、良い浴衣ほど、生地が生きているのです。

    輪転機で染めた、お手頃な浴衣は、プレスをしているので、生地がぺったんこ。

    すでに繊維が死んでいるというか、風合いがないというか。

    一方伝統的な、長板染・東京本染・銅版などは生地を痛めていないので、

    風合いが生きております。

    だから洗いすぎにはご注意です!

    今回こちらのメールマガジンを呼んでいるかたのみ特別に

    当店の呉服屋さんの浴衣クリーニングの割引を発行させて頂きます。

    詳しくは一番最後を見てくださいね。

    呉服屋さんのクリーニングは手仕事です!

    すごいのは、雨が続くと、仕上がりが遅くなること。

    当店でお願いしている職人さんは天日に干してるんですって。

    びっくり。
    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《学ぶ》「どうして2枚歯の下駄を履いていたの?」

    2枚歯の下駄って履きにくいですよね。

    安定がしないから、転びやすい。

    でも、どうして浴衣には2枚歯の下駄だったんだろう?

    そう思い、浴衣問屋さんに伺いました。

    そして、なっとく。。。


    あの「カラーン コローン」という音が、

    耳に涼しげだったからなんですって。

    しかし更に調べたところ、江戸時代では2枚歯の下駄は雨天の履物だったそうです。

    たしかに雨でぬかるんだ土の上、砂利道をびしょびしょにならずに歩けますよね。

    でも東京オリンピックを契機に、今まで90%以上の砂利道をほとんどアスファルトに。

    そうなると2枚歯の下駄ではなく、フラットな右近下駄がよくなったわけですね。

    でも、私も夏の音を感じるために、今年は2枚歯にチャレンジしてみようかな!

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
    ● 《遊ぶ》 浴衣でどこに行こう? 
    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=

    来週末の金曜日 6月30日(金)

    地元大宮の氷川神社で 夏の風物詩 「茅の輪くぐり」
    http://www.rurubu.com/event/Detail.asp?ID=12851

    1年を折り返す6月30日に残り半年を元気に過ごせるように始まったのがこの行事。

    「夏越(なごし)祭〜茅輪(ちのわ)くぐり」をおこないます。


    聞くと、恐ろしげですが、人型の紙に自分の名前をかいて、

    そこに息をかけて、自分の分身として収めます。

    今年はお店の後にいってみるつもりです!

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo6

    _________________________________________
    ※こちらでは出版社アルクさんで連載をさせていただいている、
    私の経験に基づいたブログ小説です。

    後に続きますが、呉服店に生まれながらも、
    後継者になろうとは昨年までまったく考えていませんでした。

    しかし、留学中、着物により出会いやチャンスに恵まれ、考え方が変わりました。

    私だって昨年までは着物初心者!
    だからこそ分かる着物の難しさ、楽しさを一緒に共有していただければ幸い・
    そして、ちょっとしたおまけ感覚でこちらにも配信させていただきました。
    _________________________________________
    TITLE:大切なものにさよならする勇気  29歳退社を決意する パート1

    24歳までに嫁ぎなさい

    母は私に高校卒業後、女子短大への進学を勧めました。

    「女が学を積みすぎると、結婚に差しさわりがある」というのが理由。

    「娘には苦労のない、優雅な主婦の生活を送って欲しい」それが「娘の幸せ」らしいのです。

    短大を卒業し、腰掛OLをしながら花嫁修業、そして24歳までには、大手の会社のサラリーマンもしくは公務員に嫁ぐ。


    一方私は全く別の未来を描いていました。

    父の死後、母が働いていてくれた事。そのおかげで、貧乏だけど、そのまま私立の中学校・高校で勉強が出来ました。

    いつか私が結婚相手を亡くしても、子供に同じ事をしたい。

    そのためには、働く女性になりたいと。できるだけ大きな会社で、総合職で働きたいと。

    それには四大卒業が条件だろう、だから四大進ませて欲しいと説明をします。

    結果、母は私の希望通りにさせてくれました。


    嬉しいと、人間は本当に飛び上がるモノでした! 第一志望に入社

    大学を無事5年!?で卒業。

    1999年、23歳の私は、第一志望だったJTB出版事業局(現 JTBパブリッシング)に入社しました。

    国内旅行の楽しさをもっと伝えたい。

    海外旅行もいいけど、旅行の楽しさは、コミュニケーションがあればこそ。

    だから言葉が通じる日本の旅は楽しいし、それに歴史や文化を知れば、
    たった1つの石ころが観光名所に早変わり。

    そう考えると、その情報を発信できるガイドブックって、なんてすごいんだろう!

    そんな風に海外旅行全盛の時代、国内旅行の認知普及に努めたい、と国内ガイドブック編集を目指していたところ、一番行きたかった会社から内定をもらいました。

    内定を頂いたとき、冗談じゃなく、嬉しすぎて飛び上がりました。

    だから、本当にやりたかった仕事だったので、それを手放すのは本当に勇気がいることでした。


    たまに「会社を辞めて留学をしたいけど、勇気がありません」とお話しをお伺いします。

    私も正直そうでしたし、何でも「さよなら」は勇気のいることですよね。

    だからしばらく、私がどうやって「勇気」を振り絞ったか。「留学か」「仕事か」に揺れ、「さよなら」を決意した経緯をお話しさせていただければと思います。


    さて、本日は長板中型染めの浴衣のイベントがありました。
    この詳細については、http://2daime.kimono-sakaeya.com/こちらのHPにて近日公開させて頂きます!(デンマーク留学中のT君待っててね〜)

    ぜひ江戸の伝統&芸術とは言わずにはいられない、手仕事の浴衣についてご紹介させてください。

    最新版はこちらです→http://girls.alc.co.jp/ochi/


    =====================================================
    浴衣の洗い 500円OFFチケット

    一般的な浴衣で4000円 のところ3500円
    ※生地により多少の値段の上下があります。

    メールマガジン登録 アドレス_______ (確認のため必要)

    プリントアウトしてお持ちください。

    さかえ屋呉服店 越智 香保利
    ===========================


    メールマガジン発行者
    さかえ屋呉服店 http://kimono-sakaeya.com/
    越智 香保利

    メルマガ5号

    • 2006.09.30 Saturday
    • 00:47
    〜大人のゆかたの装い塾〜
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    今週のポイント!

    ◎ 浴衣をいっそう色っぽく見せる メイク

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ▼もくじ
    ● 《着る》 浴衣の際のメイク

    ● 《学ぶ》 「ゆかた」の定義って? 
    浴衣の一番古い伝統技法 長板中型染

    ● 《遊ぶ》 浴衣でどこに行こう? 
    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo3

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《着る》 浴衣の際のメイク

    先にお話しをさせて頂いたとおり、

    浴衣の起源は「入浴着」であり、「リラックス着」として発展しましました。


    だからあまり厚化粧は似合いません。

    こざっぱりとした薄化粧がお勧めです。

    そのほうが清潔感を漂わせます。


    着物のように襟元で半襟と着物が重なれば、

    しっかりメイクをしないとバランスが悪いですが、

    浴衣は基本は長じゅばんは無し。


    襟元もすっきりした仕立てのものが多いので、

    きついメイクですと、顔だけ目立って見えてしまいます。


    一つに突出して目立つと、バランスが悪くて、粋じゃない!


    化粧崩れだけは気をつけて、ぜひ今年の夏は薄化粧で浴衣を。

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《学ぶ》「ゆかた」の定義って? 
    =外美と内美を兼ね備える=

    浴衣の中で最も古い技法をご存知ですか?

    それは「長板中型染め」技法。(一部の職人さんには無形文化財が指定されいます)

    江戸時代から変わらずに、型紙を使い両面に模様をつけていきます。


    この「両面」というのがポイント!

    実は浴衣は両面に同じ柄が入っているものが本物。

    江戸の女性の心意気か、風にまくれた裾に模様がないのは、野暮で間抜け。

    だから、ぴったりと同じ柄が伝統的な浴衣には入っています。


    現在は機械を使い、模様を浸透させて、一気に両面に同じ模様を施します。

    しかし、江戸時代にはそんな機械は存在しません。


    しかも綿にはたんぱく質が無いため、

    藍の色がのりません。

    だから、一度たんぱく質をすわせるため、

    煮豆の汁をかけるという手間をかけていました。


    この「長板中型染め」は、

    1.サラシをぴんと板に張る

    2.型紙を押し当て糊をつける

    3.裏返して両面まったく同じく型が当たるよう糊をつける
    (そのため糊に赤い色をつけておきます)

    4.煮豆の煮汁をかける

    5.藍のツボに3度入れる

    6.水ですすぐ
    (昔は川にたらいを浮かべていたそうですよ)

    7.お天道様で干す

    という行程を守り続けて出来上がっています。


    この職人さんを招いた会を行ったのですが(そのときの模様 →http://2daime.kimono-sakaeya.com/?eid=328431)

    もうここまでくるとお金とか云々のはなしではなく、ただただすごい!


    これ以上の贅沢がない!
    (実際これは倹約令を強いられた、豪商たちが権力者へのあてつけに作った浴衣なのです)


    お勉強までに実際どれくらいの価格かはこちらを見ていただければと思います
    →http://0719.shop3.makeshop.jp/shopbrand/002/X/

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
    ● 《遊ぶ》 浴衣でどこに行こう? 
    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=

    高尾山ビアマウント

    高尾山山頂のレストランのビアガーデン

    http://www.urban-inc.co.jp/cgi-bin/fra_news.cgi?setno=97

    期間 6月〜9月18日

    ビアガーデンと浴衣は絵になります。

    まして、都会ではなく、大自然の中ならなおさら。

    頂上まではケーブルカーで上がれるので、下駄もご心配なく!

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo5

    _________________________________________
    ※こちらでは出版社アルクさんで連載をさせていただいている、
    私の経験に基づいたブログ小説です。

    後に続きますが、呉服店に生まれながらも、
    後継者になろうとは昨年までまったく考えていませんでした。

    しかし、留学中、着物により出会いやチャンスに恵まれ、考え方が変わりました。

    私だって昨年までは着物初心者!
    だからこそ分かる着物の難しさ、楽しさを一緒に共有していただければ幸い・
    そして、ちょっとしたおまけ感覚でこちらにも配信させていただきました。
    _________________________________________
    TITLE:家を継ぐなんて1,000%ありえない!

    父の死 泣く母 泣かない私

    父の病気が発見されたのは、私が小学校3年の時でした。

    病名は「肝臓ガン」。

    本人には告知はされず「初期の肝硬変」と伝えられました。

    当時、「肝臓ガン」と言えば、死を意味していたからです。

    緊急手術ということで、即入院。

    しかし開腹してみると、転移が激しく、何も処置ができませんでした。

    そして、お医者様から「もってあと4年」という宣告を受けます。

    黙って耐えるということが出来ない母は、兄達が別に所帯を持って話すことが出来ないため、私に父の経過や容態を包み隠さず話しをしました。

    反抗期・思春期だった私はもっと母と距離を置きたかった。そして、自分の世界に閉じこもっていたかったのですが、そうとは言えず、母の話を聞いていました。


    3年10ヶ月の闘病の末、父は息を引き取ります。昭和63年、2月4日はとても寒かったと記憶します。
    越智 榮 享年62歳。昭和2年に生まれ、昭和の終わる1年前で他界。

    父の臨終に際し、母は泣き叫びましたが、私はどうしても泣けませんでした。 

    それは、この死を私は「父の死」と見つめることが出来なかったのです。

    この現実を「父」ではなく「人間」の死として捉え、「自分もいつかは死ぬのだ」という考えが頭を埋め尽していました。


    お金がない

    父の死の影が、そのままさかえ屋を飲み込むかのようでした。

    バブル崩壊よりも早く、呉服業界は不況にあえぎます。

    父の死後、1年で昭和天皇は崩御。昭和64年はたった7日で終わります。

    母の憧れの美智子様が皇后になれた「平成」は、呉服業界には厳しい時代でした。

    着物が売れないのです!

    母の口癖は「あーお金がない!どうしよう」に変わっていきます。

    今までお金のことで不自由をしなかったことだけは、私は呉服屋さんを認めていました。

    それが大きく変わります。 お手伝いさんも辞め、外食もナシ、お洋服も買ってもらえない。

    高校になり、自由が許されるようになると、私はお店にほとんど寄り付かなくなります。

    「お金がない」と聞くのも嫌でしたし、何もお店には執着がなかったからです。



    今こうして、閉店後のお店で、過去を振り返りながらこのブログを書いているのが不思議で仕方ありません。

    青い鳥をもとめて、旅に出たヘンゼルとグレーテル。しかし捜し求めた青い鳥は、家の中にいた。。。


    長くなりました。「家を継ぐなんて1,000%ありえない!」はこれで終わります。



    お知らせ・・・

    当店は日本一は目指しません。(というより、めざせません)

    世界で一番有名な着物店を目指しています。

    着物で国際交流の番外編として4月15日に以下の会を開きます。

    英語で無形文化財指定の浴衣染め「長板中型」の説明会
    職人さんをお招きして、海外のお客様向けに当店で開催いたします。

    詳細は次のHPをご覧ください。
    http://kongetu.kimono-sakaeya.com/?eid=193668

    よろしければ、日本の伝統文化見学と英会話の実践を兼ねてお運びいただければと存じます。
    家を継ぐなんて1,000%ありえない!パート2


    最新版はこちらです→http://girls.alc.co.jp/ochi/

    メルマガ4号

    • 2006.09.30 Saturday
    • 00:46
    〜大人のゆかたの装い塾〜
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    今週のポイント!

    ◎ 浴衣は、彼氏の男力をアップさせます

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ▼もくじ
    ● 《着る》 男性編 パート2
    =浴衣は男を上げます=

    ● 《学ぶ》 「ゆかた」の定義って? 
    =外美と中美を兼ね備える=

    ● 《遊ぶ》 浴衣でどこに行こう? 
    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo4



    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《着る》 男性編 パート2

    前回に続いて、男性の浴衣の着こなしについて、お役に立てればと思います。

    女性も必見!

    彼氏さんを誰もが振り返るような浴衣の似合う男性に変身させて!


    さて、私よりも着物暦が長い男性には当たり前の話なのですが・・・


    今週の御題は、「帯の締める位置について」です。


    これだけでぐっと着こなしが変わります!



    帯は、洋服と同じベルトの位置で締めるのではありません。

    お腹が心許無いかもしれませんが、腰の低い位置に締めてください。

    体の前は、おへその下をとおるように。体の後ろ、背中側ではおへそより高い位置に。

    つまり、斜めに上がりに締めます。

    しかし、着ているうちに、どんどんとお腹まで帯があがってきてしまうでしょう。

    それを避けるため、また見た目もよくするために、男性もお腹の補正だけは行ってください。

    女性もそうですが、日本人の若者は、西洋人の体型に近くなっています。

    そのため、お腹がくびれているのです。

    洋服ではかっこいいくびれですが、着物と帯のバランスにはちょいとやっかいなものです。

    タオルを2つか3つ折りし、お腹に巻くことを女性・男性共にお薦めします。


    それでも多少は帯があがってきますから、その場合は手で押し下げてください!

    この帯の位置だけで、着こなしを大きくステップアップさせられます。

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《学ぶ》「ゆかた」の定義って? 
    =外美と内美を兼ね備える=

    今まで、浴衣は「リラックス着」、着物は「日常着るもの」としてスタートしたとお話をさせていただきました。

    とはいつつも、現在すでに「浴衣」を着ることが特別なことになり、「リラックス着」以上の市民権を得ています。


    ただ、それでも、素足に下駄・素肌に着用という「リラックス着」から派生した着方のままでは、着ていく場所が限られてしまいます。

    その場合は、長じゅばん、白半襟(麻か絽)、白足袋をつけ、夏物の帯を締めれば、夏のおしゃれな小紋に早変わり。会食や観劇にお召しになっていただけます。
    (下駄は今では帝劇・歌舞伎座もOKをしています。でも足袋は履いてくださいね。)

    こういった2通り、浴衣と夏の小紋楽しめるのにお薦めの浴衣は・・・

    綿絽 絹紅梅 麻混合 綿紗 長板中型染 など。平均予算 3万〜6万円。

    1つで2通り使えてお徳かも!?

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
    ● 《遊ぶ》 浴衣でどこに行こう? 
    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=


    「浴衣国際交流ランチパーティ」

    「浴衣似合う手作りバックの会」

    お店の閉店期間中ですが、皆様とコミュニケーションをさせて頂ければと思い、イベントを開催します。

    日時 6月9日(金)
    国際交流ランチパーティー 11:30〜14:00
    手作りバックの会 14:30〜17:00

    詳細 http://event.kimono-sakaeya.com/?eid=233134

    いずれも予約が必要です。(バックは定員15名さままで)


    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo4

    _________________________________________
    ※こちらでは出版社アルクさんで連載をさせていただいている、
    私の経験に基づいたブログ小説です。

    後に続きますが、呉服店に生まれながらも、
    後継者になろうとは昨年までまったく考えていませんでした。

    しかし、留学中、着物により出会いやチャンスに恵まれ、考え方が変わりました。

    私だって昨年までは着物初心者!
    だからこそ分かる着物の難しさ、楽しさを一緒に共有していただければ幸い・
    そして、ちょっとしたおまけ感覚でこちらにも配信させていただきました。
    _________________________________________
    TITLE:家を継ぐなんて1,000%ありえない!パート3

    「どうして私の家はサラリーマンじゃなかったの?」


    この思いは、「寂しい」という理由だけでは、ありませんでした。


    日本の文化を扱う仕事は、何か古臭くさく、小さな自営というのもかっこ悪く思えたのです。


    「サラリーマン」という響きは、幼心にとても都会的に思えました。


    だから、中学生くらいまで、友達に両親の仕事を聞かれるのが嫌で嫌で・・・


    共感してくれた若く・美しい盆栽園の五代目さん


    この気持ちに、共感を下さったのが、江戸時代から続く盆栽園の五代目の山田 香織さん。


    メディアでもご活躍で、現在の盆栽ブームの火付け役でもあります。

    山田さんのブログ http://kaorijobs.exblog.jp/

    山田さんと私には、僭越ですが多くの共通項があるため、お会いさせて頂きました。


    このようなビッグな方との対面は、私のような駆け出しの二代目にとって、またとないチャンス!


    そこで、記事として残して欲しいと、「埼玉新聞」さんにお願いに伺いました。

    すると、なんと家庭欄でこのように大きく取り上げ下さったのです。


    よくよく考えると、この時の自分の行動力に驚きます。


    あの時は留学から戻ったばかり。

    自己表現することの大切さを肌身をもって学んで来たので、

    こんなチャンスを逃しては!と思ったのですね〜。


    ・・・あ!話が、脱線していますね。すみません。。。本題に戻します。


    山田さんも小さな頃、やはり私と同じ理由でご両親のお仕事を内緒にされていたそうです。


    それを伺った時、ホッとしました。私だけの気持ちじゃなかったんだと。


    その日の私の日記 http://2daime.kimono-sakaeya.com/?eid=251052


    でも今、山田さんも私も主体的に家業の普及に努めている。


    そう考えると、和文化後継者としての、第一の気付きの世代なのかもしれません。


    家を継ぐなんて1,000%ありえない!その理由を二つまでお話しさせて頂きました。


    「呉服屋はかっこ悪い」そして「寂しさ」


    バブル崩壊でお店の経営が苦しくなり、ここにもう一つの理由が加わります。


    それは「お金がない!」ということです。


    「家を継ぐなんて1,000%ありえない!」も今日でついにパート3。

    引っ張りすぎですよね。。。


    次回、このバブル崩壊後の「お金がない」と、「父の死」というお話をもって、区切りたいと思います。

    最新版はこちらです→http://girls.alc.co.jp/ochi/

    メルマガ3号

    • 2006.09.30 Saturday
    • 00:45
    〜大人のゆかたの装い塾〜
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    今週のポイント!

    ◎ 浴衣は、男を「セクシー」にさせる

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ▼もくじ
    ● 《着る》 男性編 パート1
    =浴衣は男を上げます=

    ● 《学ぶ》 「ゆかた」の定義って? 
    =外美と中美を兼ね備える=

    ● 《遊ぶ》 浴衣でどこに行こう? 
    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo3

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《着る》 男性編 パート1

    「男性の着物って、セクシーだよね?」

    呉服屋の2代目になり始めた頃から、思ってましたし、女友達と良く話をしていました。

    「着物だとフォーマルすぎちゃうから、夏になったら、一緒に浴衣で出かけたいよね」

    そんな話をすること数万回・・・ 

    もし彼氏が出来て、浴衣を一緒にきることになったら!?と思い、

    男性の着こなし術も勉強しました。



    男性の浴衣でまず気をつけたいこと。

    それは、「サイズ」しかない! 



    女性のように、おはしょい(腰で折り返す着方)がないため、

    サイズの調製がまったく出来ない。

    さらに、簡単な着方だからこそ、ごまかしが効かない。


    だから、柄や色にこだわる前に、サイズにこだわって欲しいのです!!



    そうなると、一番の着こなし術は、やはり「御誂え」なのです。


    仕立て上がりの浴衣だと、サイズが合わず、

    くるぶしが見えすぎて、子供っぽく見える。

    くるぶしが隠れて、暑苦しいなどの問題が。


    また、裄も、手首が見えるくらいが、すっきり見えてかっこいい、

    褄下も高い方が、足が長く見える。

    そいう経験からも、とにかく「御誂え」が最大に浴衣の魅力を引き出すポイント!


    では、どれくらいでできるの?

    とこわごわ聞かれるので、プライスの目安を記します。

    一番安いものではなく、いずれも私が拝見して、これだったら彼氏にきてもらいたいと思うお品で、


    浴衣(反物):12,000〜20,000円

    お仕立て代:12,000〜15,000円

    帯:6000〜15,000円

    下駄:5,000〜10,000円

    4万円弱といったところでしょうか。



    今回ご紹介したお値段のものですと、お相撲さんが着るような綿の浴衣ではありません。

    麻が入った浴衣など、見た目に高級感のあるものが選べます。


    また、着物のいいところは、形が変わりませんので、

    流行に左右されない柄であれば、長く着られます。


    そうおもうと、スーツのお仕立て代と比較すると、いかがでしょう?

    日本男児として、1着くらい、自分の御誂えの浴衣を持ってみては??・

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《学ぶ》「ゆかた」の定義って? 
    =外美と内美を兼ね備える=

    前回、浴衣は「リラックス着」、着物は「日常着るもの」というお話をさせて頂きました。

    だからですね、もともとの浴衣は今のようなカラフルではなかったんです。

    (カラフルである必要性がなかったというか、、、)

    「藍」と「白」。この2色使いでした。

    藍のにおいを虫が嫌うため、夏の虫除けに良いとか。

    (たしかに出来たての藍色の浴衣は、藍のにおいがします!)

    藍の色は日本人の黄みがかった肌に良く似合い、

    何歳になっても着ていただけます。


    もし、すでにカラフルな浴衣をお持ちの方は、

    次には「白・藍」の浴衣はいかがでしょうか?


    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
    ● 《遊ぶ》 浴衣でどこに行こう? 
    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=


    「蛍狩り」 藍の浴衣で、防虫対策

    期間 6月ごろ

    私は高尾にあるレストランを早々と予約しました。

    ここでは蛍をみながらお食事ができるとのこと。

    会の趣旨から、一度ご面識のある方のみご案内できませんが、

    まだ空席がありますので、ご参加希望の方はご連絡ください。

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo3

    _________________________________________
    ※こちらでは出版社アルクさんで連載をさせていただいている、
    私の経験に基づいたブログ小説です。

    後に続きますが、呉服店に生まれながらも、
    後継者になろうとは昨年までまったく考えていませんでした。

    しかし、留学中、着物により出会いやチャンスに恵まれ、考え方が変わりました。

    私だって昨年までは着物初心者!
    だからこそ分かる着物の難しさ、楽しさを一緒に共有していただければ幸い・
    そして、ちょっとしたおまけ感覚でこちらにも配信させていただきました。
    _________________________________________
    家を継ぐなんて1,000%ありえない!パート2
    母が父を射止めた理由


    それは、日本的な家制度によるものでした。

    父の父(私の祖父)は、陸軍軍曹でもあったこともあり、とても保守的。

    いくら長男ではなくても、東京で働いている女性はNGだったのです。


    その点、母の家は、今治では一番大きな酒屋さん。

    その長女であれば、父方は願っても無い話。


    結婚の許可を得るために帰郷した父は、

    まったく違う女性と結婚の約束をして東京に戻ることに。


    この時の心境をぜひ父に聞てみたいのですが、

    父は今、お墓でだんまりを決め込んでいます。

    (もうちょっと私が大人になるまで生きていたら、しつこくつっこんでいたのにな〜)


    その後、二人は東京の大山で所帯を持ちます。

    愛媛弁しか話せない母は標準語が分からなくて苦労したそうです。


    愛媛に多い「越智」という性も、都内ではめずらしく、

    「おち」と読んでもらえず、「こしとも」「こしち」「えち」さんと呼ばれ、

    病院で1日順番を待っていたことも。。。


    その当事は、父はサラリーマンをしていました。母も専業主婦。

    でも二人には野望がありました。「いつか自分たちの店を持ちたい」と。



    美智子妃殿下が決めた呉服店

    呉服屋にしたのは、母の夢だったからです。

    折しも、今上天皇のご成婚の時期、巷ではミッチーブームが巻き起こります。

    その美智子様の着物姿の美しさに母は感動してしまったそうです。


    だから、「呉服屋さんになりたい!」と。

    その時、母が24歳。父は31歳。


    ここからの道のりをお話すると、1ヶ月は経ってしまうのですが、

    そうやって「さかえ屋呉服店」は昭和34年9月20日に誕生しました。


    私が生まれた昭和50年には、すでに開業から16年の歳月が経っていたので、経営も安定。

    その後のバブル景気の兆しもあり、お店の経営は順調そのものでした。


    「お店の経営」とことわったのは、理由があります。

    それは私自身は、とても寂しい思いをしたからです。


    両親のかわいがり方は、物質的なものに限られていました。

    私と一緒に時間を過ごすことは、朝10時から夜9時までお店にいたため、できなかったのです。


    友達の家に遊びに行くと、いつも一緒に居てくれる友達のお母さんがうらやましかった。

    そこで「ご飯を食べていきなさい」とよく言ってくれるのです。みんなうちが仕事で忙しいことを知っているから。

    子供心に哀れまれいる事が分かって、いたたまれなかった。



    いつも思ってました。「どうして私の家はサラリーマンじゃなかったの?」って。



    最新版はこちらです→http://girls.alc.co.jp/ochi/

    メルマガ2号

    • 2006.09.30 Saturday
    • 00:44
    5月17日号 Vol.0002
    〜大人のゆかたの装い塾〜
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    今週のポイント!
    ◎外美と中美のバランスの良さが大人の女性の美しさ!?
    浴衣の定義ってなに?
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ▼もくじ
    ● 《着る》 「涼」感のある着こなし 
    =衣紋を抜くテクニックもう1つ=

    ● 《学ぶ》 「ゆかた」の定義って? 
    =外美と中美を兼ね備える=

    ● 《遊ぶ》 今週末は浴衣でどこに行こう? 
    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo2

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《着る》 「涼」感のある着こなし  =前回のおさらい+もう1つ=

    前回、浴衣を涼しげに着こなすポイントは、衣紋(衿の後部分)の抜き方(空き)と

    衿あわせとお話をしました。

    その衣紋をきれいに抜くためには、共衿(※)の裏側に長じゅばんと同様に、薄手の衿芯を入れ

    るということです。 

    しかし、それでもうまく抜けないということがあれば、浴衣の仕立てに問題があります。

    着物・浴衣の基本はお誂えです。既成のものは「繰り越し」という衣紋を抜きやすくする

    ための工夫が、仕立てでなされてないことや、体に合ってないことが多いのです。

    洋服と違い、体を入れることで立体感を出す着物だからこそ、きちんとしたサイズが大切

    なんだなと、私は日々実感しています。 私がいつも「うまく着こなしているね」と、お

    褒めを頂く最大の要因は、ほとんどのリサイクル着物は仕立て直して着ているからです。


    浴衣は着物と違い、値段もお手軽です(当店の場合仕立て代込みで2万円強から)。

    ですから「仮縫いのつもりで浴衣は御誂えがいいですよ」と、お話させていただくには、

    そいった理由からなのです。

    ※共衿
    昔は髪につける油などで、襟元が汚れやすいため、架け替えができるよう、布を二重にしたのだしたと思われます。

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●《学ぶ》「ゆかた」の定義って? 
    =外美と内美を兼ね備える=


    私は日常着物を着ています。

    今までの着物の社会認識は、「きれい」「上品」「豪華」そういったものですから、

    それらを身にまとうのにふさわしい、知識も持った人間でありたいと努力をしています。

    外だけ着飾っていても、その着飾りに説明を与えられなくては、「むなしい」

    って、まあ30歳になり、「若さ」という味方が弱体化してきたからこその、やっかみかも

    しれませんが。。。


    そして本日は、私の考える「ゆかた」の定義をご説明させて下さい。

    それにより、このメールマガジンをより理解して頂けると思います。
    (あくまでも私的定義づけと考察です!)


    ”着物と浴衣の源の違い”

    浴衣の起源は、平安時代になります。

    平安貴族たちが蒸し風呂に入浴中に、着用した湯帷子(ゆかたびら)というものです。

    この頃の素材は麻でした。

    現在の形に近いものになったのは、江戸時代です。

    江戸時代、綿花の国内栽培が始まります。

    綿の素材は風呂上りに着るのに適していたこと、それが、ちょうど銭湯の普及と呼応し、

    「浴衣」は広く普及したのだと思れます。

    ですから漢字も「浴衣」となったのでしょう。

    一方「着物」は、日常着るものとして、中国から飛鳥時代に伝来・発達します。

    ですから、浴衣は「リラックス着」、着物は「日常着るもの」。

    もともとの役割がまったく違うのですね。

    この点をぜひ抑えておいて頂きたいと思います。

    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
    ● 《遊ぶ》 今週末は浴衣でどこに行こう? 
    =女性の夢は「浴衣で花火大会だけではありません」=


    夏を告げる江戸の風物詩 〜浅草 三社祭〜

    期間:5月19日(金)・20日(土)・21日(日)
    HP: http://www.sanjasama.jp/

    江戸っ子気分で、お出かけしてみては、いかがですか?


    ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━

    ●アルク連載「呉服屋美人!?二代目越智 香保利の海外行ったら着物です!」Vo2

    _________________________________________
    ※こちらでは出版社アルクさんで連載をさせていただいている、
    私の経験に基づいたブログ小説です。

    後に続きますが、呉服店に生まれながらも、
    後継者になろうとは昨年までまったく考えていませんでした。

    しかし、留学中、着物により出会いやチャンスに恵まれ、考え方が変わりました。

    私だって昨年までは着物初心者!
    だからこそ分かる着物の難しさ、楽しさを一緒に共有していただければ幸い・
    そして、ちょっとしたおまけ感覚でこちらにも配信させていただきました。
    _________________________________________
    TITLE:家を継ぐなんて1,000%ありえない!パート1
    生い立ち

    今から30年前の7月19日。

    呉服店を営む両親の元、私は3人兄弟の末っ子として生まれました。

    その時、父は47歳、母は41歳。しかも、待望の女子!

    2人の兄は当事、17と13歳でした。


    両親は恥ずかしくて、私の妊娠を出産まで兄たちに内緒にしていたそうです。

    だから母が退院して、私を連れて帰って来た時、

    兄たちは「またサルを飼うのか?」と思っていたそうです。

    お察しのとおり、そりゃあもう!かわいがられましたよ。

    両親からも兄からも。だからこんな、ワガママっ子に育ったんでしょうね(苦笑)。


    昭和1ケタ生まれの両親

    両親は愛媛の今治の出身。そかも戦前の生まれです。

    この馴れ初めは長いんですよ!でも重要なことなので省きたくありません。


    軍隊が解散後、父は働きぶちを探し、東京へ。

    勤め先である女性(母ではありません)と知り合います。

    その女性との結婚の許可を得るため、今治に一時帰郷。

    その時に出会った父に、母は一目惚れしてしまいます。


    当事は、戦後の動乱期。アメリカがキリスト教を日本に普及していました。

    だから、日曜日の教会通いが、ちょっとしたブーム。

    そこで、母は親友の牧師から父を紹介されます。


    その牧師さんは、母から「背の高いが好みやわ」と聞いていたので、

    父をみて「栄さんは桂子ちゃん好みや!」と引き合わせました。

    父は身長172cm。昭和1ケタ生まれにしては、背が高かく、周りでも目立ったようです。

    牧師さんは父の帰郷の理由を知らなかったんですね。神様は罪深い。

    さて、そこからどうやって母と父が結婚に至ったかは、、、

    想像を膨らませてみてください!

    そして、どうして私が家業を後継する気が全く無かったかも、次回お話しさせて頂きます。


    最新版はこちらです→http://girls.alc.co.jp/ochi/

    PR

    calendar

    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31      
    << March 2024 >>

    さかえ屋呉服店

    私のお店です Kimono Shop Sakaeya 東京店 http://kimono-sakaeya.com/Tokyo/

    Facebook

    https://www.facebook.com/sakaeya2daime/

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recent trackback

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM